ホルムアルデヒドの日記

しっぽりと飲みたい理系大学生。

教員と一緒に実験することによる学び

 僕は工学部応用化学科に通う化学徒です。僕の研究室では主に、下のようなグローブボックスと呼ばれる装置の中に手を入れて実験を行います(大気中の酸素や水分と反応しやすい物質を扱うから)。

アズワン ガス置換型アクリルグローブボックス|カウネット

 教員も、学生と同様に自分たちで実験を行うかというと、そうではないところが多いと思います。僕の研究室では、助教の先生は自分で手を動かして実験していますが、教授と准教授は研究員さんを雇って、実験を代行してもらい、その結果を用いて研究を進めています。なので、あまり先生に実験を教えていただくという機会はなく、実験の相談は先輩にするという感じで、約半年間研究を進めてきました。

 しかし今週、助教の先生と一緒に実験をする機会がありました。研究テーマは全く異なるんですが、作製した電池の評価を行うときに使う物質が同じで、その物質を一緒に作ろうという内容です。そこで、多くのことを学びました。

 大まかな作製手順は僕の考えていたものと同じでしたが、実験操作の細かい部分で自分との違いを感じました。この操作はこういう理由で結果への影響が大きくなるから丁寧にする。だけど反対に、この操作は結果にあまり影響してこないから時短で行う。という感じで、それぞれの操作の意味や原料、装置の特性などを考慮して、緩急のある実験をしていて、勉強になりました。実験に対する考え方が少し変わり、研究をより楽しめそうです!